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痛くない麻酔の7つのポイント

痛くない麻酔の7つのポイント

優しい歯医者さんを目指して|枚方市牧野のとうかえでの道デンタルクリニック

サイト変更により消えてしまったブログの中で好評だった記事をリメイクしました。
先生の麻酔は痛くないとお褒めをいただくことが多いのですが、アタリマエのことをしているだけなので、ピンとこずあまり深く意識してなかったのですが、改めて考えてみて「痛くない麻酔」のポイントを綴ってみました。歯科治療では局所麻酔を必要とする治療が多いのですが、歯医者さんで麻酔が痛いのはほんとに辛いので、当クリニックのドクターはみんなこの「痛くない麻酔」を身につけ、患者様が歯科治療を嫌いにならないように努めています。

極細の注射針で痛みを和らげます

注射針
歯科の局所麻酔は、ほとんどが注射によって行われます。歯ぐきに針を刺すため、「痛いのでは?」と心配される方も多いかもしれません。そこで、当クリニックでは超極細の35G(針先直径0.23mm)の注射針を使用し、できるだけ痛みを抑えた麻酔を行っています。

一般的に、針は細いほど痛みを感じにくいとされています。以前は33G(針先直径0.26mm)の注射針が主流でしたが、35Gはさらに細く、より快適に麻酔を受けていただけます。針が細くなることで、麻酔液の注入時に強い力が必要となるため術者の負担は増えますが、その分患者さまの痛みが軽減されるメリットは大きいと考えています。

麻酔が苦手な方や痛みが不安な方も、安心してご来院ください。

あらかじめ表面麻酔を塗ります

表面麻酔
いくら極細の針を使用しても、針を刺すことに変わりはなく、歯ぐきはとても敏感です。そこで、私たちは針を入れる前にゼリー状の表面麻酔を塗布し、できるだけ痛みを感じにくくする工夫をしています。

表面麻酔を塗ることで、針を刺す部分の歯ぐきの感覚が鈍くなり、痛みを軽減できます。約30秒ほど時間を置くことで効果が得られますが、唾液と混ざって喉に流れると独特の味がしたり、喉の奥が麻痺して違和感を覚えることがあるため注意が必要です。

少しでも快適に治療を受けていただけるよう、細心の注意を払いながら麻酔を行っていますので、安心してご来院ください。

麻酔薬を朝から温めておきます

麻酔薬の保温器
麻酔の痛みというと、針を刺す瞬間を想像される方が多いかもしれませんが、実は一番痛みを感じるのは、麻酔薬が歯ぐきの中に入るときなのです。さらに、その麻酔薬が体温より低い温度だとどうでしょうか?急に冷たいものが体内に入ると、より強い痛みとして感じてしまいます。

そこで、当クリニックでは麻酔薬を体温に近い温度まで温める専用の保温器を使用し、冷たさによる痛みを軽減しています。温めた麻酔薬を使用することで、より快適に治療を受けていただけるよう工夫しています。実際にこの方法は痛みを和らげる効果が高く、多くの患者さまからも好評をいただいています。

少しでも痛みの少ない麻酔を目指し、細やかな配慮を行っていますので、安心してご来院ください。

歯医者さん用の電動麻酔器を使い、ゆっくり麻酔をかけていきます

麻酔の際に感じる痛みは、温度だけが原因ではありません。実は、麻酔薬が注入されるときの圧力が強すぎると、それだけで痛みを感じてしまいます。できるだけゆっくりと麻酔薬を入れることで痛みは軽減されますが、超極細の針では注入圧のコントロールが難しく、手動では限界があります。そこで、当クリニックでは電動の麻酔器を導入し、より痛みを抑えた麻酔を行っています。

電動麻酔器を使用すると、麻酔薬を一定の圧力でゆっくりと注入することができ、さらに注入速度を調整する機能もあるため、徐々にスムーズに薬液を入れることが可能です。これにより、急激な圧力変化による痛みを防ぎ、患者さまにとってより快適な麻酔を提供できます。また、手動では力加減が難しい部分も機械がサポートしてくれるため、術者にとっても無理な力を入れずに、より精密な麻酔が可能になります。

「歯科の麻酔は痛いから苦手…」という方にも、できるだけ安心して治療を受けていただけるよう、さまざまな工夫を取り入れています。痛みが不安な方も、ぜひお気軽にご相談ください。

痛くないところから針を入れ、徐々に針先を動かします

麻酔時の痛みをできるだけ和らげるために、私たちは神経終末である痛点が少ない場所から針を入れる工夫をしています。口の中には、痛みを感じやすい部分とそうでない部分があり、どこから針を入れれば痛みが少なく、効果的に麻酔が効くかを考えながら注射を行っています。

また、ある程度麻酔薬を注入すると、その部分の感覚が鈍くなるため、その範囲内でゆっくりと針を進めたり、麻酔が効いていると思われる箇所に再度針を入れたりして、できるだけ痛みを感じないように調整しています。しかし、麻酔薬は柔らかい組織のほうに流れやすいため、狙った部分にしっかり浸透しないことがあります。そのような場合は歯科用ミラーや指を使い、歯ぐきを押さえてダムを作るようにして、麻酔薬の広がる方向を調整することで、より効果的に麻酔を効かせる工夫をしています。

麻酔の痛みが苦手な方にも安心して治療を受けていただけるよう、さまざまな技術を駆使しながら、できる限り負担の少ない方法で施術を行っています。痛みに不安がある方も、どうぞお気軽にご相談ください。

呼吸を整えていただきます

麻酔のとき、多くの方が緊張してしまうと思います。しかし、緊張すると身体が硬直し、痛みを強く感じやすくなるという研究論文を読んだことがあります。また、深呼吸をするとわかるように、ヒトは息を吸うときに身体が緊張し、吐くときに緩むという生理的な反応があります。その論文では、身体が緩んだタイミングで針を入れるほうが、痛みを感じにくいとされていました。

そこで、当クリニックでは針を入れる前に深呼吸をしてもらい、息を吐くタイミングを見計らって注射を開始するようにしています。さらに、麻酔を注入している間も、患者さまの表情の変化を細かく観察し、皮膚の微妙な動きから痛みを推測しながら慎重に進めています。痛みを感じている様子があれば、すぐに注入を止めたり、速度を調整したりしながら、できるだけ負担の少ない方法で麻酔を行います。

歯科の麻酔に不安を感じている方も、できるだけリラックスして治療を受けていただけるよう、さまざまな工夫を取り入れています。安心してご来院ください!

患者さんに「痛くない麻酔」のおまじないをかけます

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。痛みを抑えるためにさまざまな工夫をしていることをお伝えしましたが、実はもう一つ、私たちが麻酔の際に患者さまに行う“おまじない”があります。

もしかすると、これが一番効果的なのかもしれません。でも、ここで具体的に書いてしまうと、その効果が薄れてしまうかもしれませんので、あえて秘密にしておきます。実際に当クリニックで麻酔を受ける機会があれば、その“おまじない”を体験できるかもしれませんね(笑)。

歯科の麻酔が苦手な方も、できるだけリラックスして治療を受けていただけるよう、心を込めて対応いたします。ぜひ安心してご来院ください!

まとめ

治療中の痛みを防ぐための麻酔なのに、その麻酔自体が痛いというのは、とても矛盾しているように感じますよね。もし麻酔が痛ければ、患者さまは治療を受けること自体をためらってしまうかもしれません。だからこそ、当クリニックでは「できるだけ痛みを感じさせない麻酔」を常に追求し、さまざまな工夫を凝らしています。

とはいえ、痛みの感じ方には個人差があり、そのときの心理状態によっても大きく変わるため、どんなに気を配っても「まったくの無痛」とは言い切れません。だからこそ、私たちは「無痛治療」をうたうのではなく、できるだけ痛みを抑え、患者さまが安心して治療を受けられるようにすることを大切にしています。

麻酔に対して不安を感じている方も、ぜひお気軽にご相談ください。私たちは、痛みへの配慮を忘れずに、丁寧な治療を心がけています。

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