先日当クリニックにて若手の先生たちと毎月行っている勉強会がありました。今回の題材は歯科雑誌の記事を取り上げ、自身の症例や経験をもとに意見交換を行いました。内容的には
咬合挙上について
歯を失ったまま放置したり、歯がすり減ったりすることで、かみ合わせの高さが下がってしまう(口元がクシャってなる感じ)ことがあります。この場合、もとの高さに戻すことを考えないと適切な歯に治療することができません。これを咬合挙上といいます。咬合挙上するにあたっては、咬合挙上が必要なのか?どれくらい上げればいいのか?挙げるときの下顎の前後左右的な位置はどこがいいのかなど色々考えることが多く、なかなか難しいことなのです。
歯周組織再生治療について
歯周病で失った骨とその周りの組織を再生する治療をいいます。今回の記事では、外科処置をともなう再生治療をどのようなタイミングで、どのような状態に対して行うことが効果的かという内容でした。
抜歯窩保護術における骨補填材の使用について
歯を抜くと周りの骨が萎縮し、本来の歯ぐきの土手よりも細く低くなります。そうすると、その後インプラントをご希望の場合、骨を再生する必要が出てくることがあります。とくに前歯では歯ぐきが凹むと見た目が悪くなってしまいます。そこで、抜歯後インプラントを希望する患者様には、骨の萎縮と歯ぐきの凹みを少なくするために抜歯と同時に抜歯窩保護術を行うことがあります。今回の記事はどういう状況のときに抜歯窩保護術を使い、どのような骨補填材などの材料を使うのかということにフォーカスされた内容でした。